2021年10月26日

秋季企画展「魚沼地方の古代」2

現在、令和3年9月4日(土)〜11月3日(水・祝)の会期で、秋季企画展『魚沼地方の古代−山里のなりわいと交流−』を開催しています。
今回は、展示の中から古墳時代の見どころを解説します!
1魚沼地方の古代.JPG

古墳時代は近畿地方などを中心に大きなお墓(古墳)が造られた時代のことで、新潟県内でも古墳がいくつか見つかっています。
残念ながら津南町を含む信濃川流域では見つかっていませんが、魚野川流域では飯綱山古墳群に代表される古墳時代中期の古墳が多く見つかっていて、発掘調査により当時の集落跡も明らかになってきています。

津南町の古墳時代の遺跡は、堂尻遺跡から見つかっています。
やや広い範囲を掘り込んだ竪穴状の遺構から、古墳時代前期の甕が出土しました。
2魚沼地方の古代.JPG
ただ、この遺構は形や面積が周辺地域の住居跡と異なっているため、当時の住居とするには更に検討をしなければいけません。

同じ信濃川流域では、十日町市の馬場上遺跡や柳木田遺跡から古墳時代の住居跡とともに、数多くの土器が見つかっています。
3魚沼地方の古代.JPG

古墳には当時の権力者を埋葬する際に、多くの副葬品が一緒に埋葬されました。
南魚沼市の飯綱山古墳群からは、古墳内部から土器や鏡、鉄製品などが見つかっています。
4魚沼地方の古代.JPG

古墳時代後期の古墳である南魚沼市の吉里古墳群や南山古墳群などからは、勾玉などのアクセサリーが出土しています。
5魚沼地方の古代.JPG
これら副葬される品によって、当時の権力の大きさを示していると考えられています。

次に、古墳時代の集落や生活について見ていきましょう。
弥生時代では石器がまだ使用されていましたが、古墳時代に入ると石製の資料は勾玉や管玉などの玉製品や砥石以外は見られません。
これに代わるように、鉄製品や木製品が生活道具として一般化されていきます。

また、古墳時代前期の水田跡が南魚沼市の余川中道遺跡から見つかっていて、これは魚沼地方最古の水田跡と考えられます。
6魚沼地方の古代.JPG
津南町からは古墳時代の水田跡は見つかっていません。

津南町を含む信濃川流域からは、古墳が見つかっていません。
この「古墳が無い」ということが、当時の有力者の勢力範囲を考える上で重要になってくると考えられます。
津南町の古墳時代についてはまだまだ分かっていないことが多いですが、現在までの成果からは、津南町周辺は当時の権力者からの影響が薄かったと考えられます。

本企画展は11月3日(祝)までです。
更に理解を深めたい方は、是非なじょもんに足をお運びください。
お待ちしています!



posted by なじょもん at 14:58 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月09日

秋季企画展「魚沼地方の古代」1

現在、令和3年9月4日(土)〜11月3日(水・祝)の会期で、秋季企画展『魚沼地方の古代−山里のなりわいと交流−』を開催しています。
企画展をより楽しんでもらうために、なじょむ&もんたが見どころを解説します!
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本展は津南町で多くの遺跡が見つかっている旧石器時代や縄文時代ではなく、その後の弥生時代から奈良・平安時代を対象に紹介しています。
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津南町ではこの時期の遺跡は少なく、資料もさほど多くありません。
ですが、同じ魚沼地方の十日町市や南魚沼市からは、多くの遺跡が見つかっています。
なぜ津南町には、この時代の遺跡が少ないのでしょう。
このことを探る第一歩として「地域間交流」を企画展のテーマにあげました。

今日は展示の中から弥生時代の見どころを解説したいと思います。
弥生時代は稲作や金属器などが大陸からもたらさ時代とは異なった文化を形成します。
津南町内からは稲作を示す資料や金属器は見つかっていませんが、弥生土器が少ないながらも出土しています。
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土器の系統は長野県のものがほとんどですが、東海地方との交流を示す土器が1点見つかっています。
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太平洋側の東海地方から、日本海側に位置する津南町に土器がもたらされたことは、非常に興味深い事実ですね。

(次回へ続く…)

今回の企画展では津南町初展示の遺物もあります。
ぜひご覧になってください。

また、秋季企画展と関連して『津南シンポジウム]Z 魚沼地方の弥生時代から古墳時代の地域間交流』を開催します。
こちらに参加いただくと、展示への理解がさらに深まります!

申し込み締め切りは、10月15日(金)です。
ぜひご参加ください。


posted by なじょもん at 16:03 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月30日

最後のジオカードを求めて

「苗場山麓ジオカード」は全部集めましたか?
2020年度の津南小学校3年生がつくった「苗場山麓ジオカード」は、集めながら苗場山麓ジオパークの魅力を学べる素敵なカードです。
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表にジオサイトの写真とクイズがあり、裏にはジオサイトの説明とクイズの答えが載っています。

ほとんどの施設で配布が終了したようですが、冬季休館で配布開始が遅れた「秋山郷総合センター とねんぼ」ではまだ残っているようです。
なじょもんから一番遠い施設ということもあり、まだ行っていませんでした。
天気が良いので、なじょホンと一緒に最後のカードを求めて出かけることにしました!

“とねんぼ”までの道中、津南見玉公園へ寄りました。
この場所からは、中津川を挟んで対岸のジオサイト「石落し」が良く見えます。
DSC_3612.JPG

中津川両岸はかつて繋がっていましたが、中津川が約30万年かけて浸食し、柱状節理(地下のマグマが地表に噴出して急に冷える時にヒビができて固まり多角柱状になったもの)が露わになりました。
春に雪や水と一緒に柱状節理が崩れ、音を立てて落ちることから「石落し」と名がついたそうです。

旅路を再開し山道を進んでいくと、ジオサイト「前倉橋の結東層」が見えてきました。
前倉橋は中津川渓谷にかかる新潟の橋50選のひとつ。
苗場山麓で一番古い結東層(約1,800万年〜1,500万年前の日本海が出来始めた頃の地層)に架かります。
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ここもジオサイトで、秋には岩壁と赤い橋が紅葉に彩られ、人気のフォトスポットです。
・・・橋が写っていませんでしたねっ!

少し寄り道をしましたが、無事に“とねんぼ”に到着!
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ジオサイト「蛇淵の滝」と「大瀬の滝」のカードを貰いました。
これで全部揃いましたよ!
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別のカードですが、「文化遺産カード」のフォトスポットとジオサイトは重なるところもありますので、こちらのカードを集めながら巡るのも楽しいと思いますよ。


posted by なじょもん at 15:03 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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