今回は、展示の中から古墳時代の見どころを解説します!
古墳時代は近畿地方などを中心に大きなお墓(古墳)が造られた時代のことで、新潟県内でも古墳がいくつか見つかっています。
残念ながら津南町を含む信濃川流域では見つかっていませんが、魚野川流域では飯綱山古墳群に代表される古墳時代中期の古墳が多く見つかっていて、発掘調査により当時の集落跡も明らかになってきています。
津南町の古墳時代の遺跡は、堂尻遺跡から見つかっています。
やや広い範囲を掘り込んだ竪穴状の遺構から、古墳時代前期の甕が出土しました。
ただ、この遺構は形や面積が周辺地域の住居跡と異なっているため、当時の住居とするには更に検討をしなければいけません。
同じ信濃川流域では、十日町市の馬場上遺跡や柳木田遺跡から古墳時代の住居跡とともに、数多くの土器が見つかっています。
古墳には当時の権力者を埋葬する際に、多くの副葬品が一緒に埋葬されました。
南魚沼市の飯綱山古墳群からは、古墳内部から土器や鏡、鉄製品などが見つかっています。
古墳時代後期の古墳である南魚沼市の吉里古墳群や南山古墳群などからは、勾玉などのアクセサリーが出土しています。
これら副葬される品によって、当時の権力の大きさを示していると考えられています。
次に、古墳時代の集落や生活について見ていきましょう。
弥生時代では石器がまだ使用されていましたが、古墳時代に入ると石製の資料は勾玉や管玉などの玉製品や砥石以外は見られません。
これに代わるように、鉄製品や木製品が生活道具として一般化されていきます。
また、古墳時代前期の水田跡が南魚沼市の余川中道遺跡から見つかっていて、これは魚沼地方最古の水田跡と考えられます。
津南町からは古墳時代の水田跡は見つかっていません。
津南町を含む信濃川流域からは、古墳が見つかっていません。
この「古墳が無い」ということが、当時の有力者の勢力範囲を考える上で重要になってくると考えられます。
津南町の古墳時代についてはまだまだ分かっていないことが多いですが、現在までの成果からは、津南町周辺は当時の権力者からの影響が薄かったと考えられます。
本企画展は11月3日(祝)までです。
更に理解を深めたい方は、是非なじょもんに足をお運びください。
お待ちしています!


