2019年10月08日

技と造形の縄文世界 〜1〜

令和元年9月7日(土)〜11月4日(日)の会期で、秋季企画展『技と造形の縄文世界−形と文様にみる美の心−』を開催しています。
縄文文化の「技と造形」をテーマに、類なき造形世界≠ご覧いただきます。
企画展をより楽しんでいただくために、なじょむ&もんたが見どころを解説します!(全7回)


形姿淡麗 美の調 −意匠・異形の石製造形−


旧石器時代や縄文時代につくられた石器の中には、文句なしに美しいと感じる姿形のものがたくさんあります。
形姿淡麗1.JPG
本展では、石器の美を堪能したり、縄文時代の人々が私たちと変わらない美≠愛する人であることに気づいてもらいたいと考えています。

誰もが美しいと感じる石器には共通点があります。
最大の特徴は左右対称であることと、とても薄く、平べったく仕上げられていることです。形姿淡麗2.JPG
これほど大きなものや細いものを薄く仕上げるには、熟練の業が必要となります。
私たちはこれらの石器に魅せられる一方で、作り手たちの腕前に圧倒されます。
 
旧石器時代を通して石槍の基本形は木の葉の形でしたが、縄文時代になると違った形の石槍が作られ始めます。
形姿淡麗3.JPG
その最初の形の1つが津南町から発見されています。
柄に取り付ける部分になかご≠意識したような形がみられ、有舌尖頭器と呼ばれています。

縄文時代前期に作られた抉入尖頭器も、大形のなかご≠ェ作られた木葉形の石槍から派生していったものと思われます。
形姿淡麗4.JPG
 
異形石器は、石から割りとった欠片を加工して作る石器のうち、わけの分からない形をした石器の総称です。
形姿淡麗5.JPG
決して縄文人がイケイセッキ≠ニいうものを作ろうとしたのではなく、縄文人が生み出した、私たちにはよく分からない石器をまとめて異形石器と呼んでいます。

(2に続く)


posted by なじょもん at 15:23 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする